お知らせ

お知らせ03_この書生の掌の裏でしばらくは

よい心持に坐っておったが、しばらくすると非常な速力で運転し始めた。
書生が動くのか自分だけが動くのか分らないが無暗に眼が廻る。胸が悪くなる。到底助からないと思っていると、どさりと音がして眼から火が出た。

それまでは記憶しているがあとは何の事やらいくら考え出そうとしても分らない。